2020/02/06 今回入庫した車両の症状は後退はしますが、全く前進はしませんでした。 ミッションケースを分解してみると、フロントクラッチCリングが外れている状態でした。 画像がプライマリープーリーです。通常、ベルトの溝の部分で縮んでいるものですが、プーリーからベルトを外してみるとプーリーが開いたままで焼付きをおこしてロックしている状態でした。 Cリングが外れた画像です。 過去にもCリングが外れた車両はありましたが、前回とは内容が異なります。 CVTベルトを外して、プライマリープーリー及びセカンダリープーリーを点検してみると、プライマリープーリーが焼付けをおこし、作動していない事が分かりました。 クラッチを外してみると、ミッションケースのCリング取付部分が回転と過剰な油圧により、削られてケース本体を交換しなければ修理不可能と判断し、新品部品では高額になるため、中古部品で対応しました。 今回の原因はプーリーがロックしたことにより、フロントクラッチに過剰な油圧がかかり、内部にあるフロントクラッチを押さえているCリングが過剰な油圧に耐え切れずCリングを破損させ、ミッションケースのCリング取付部分を削ってしまい油圧がかからない状態になり走行不能になりました。