2020/02/07 左ハンドルで珍しい車両が入庫しました。 エンジンルームも右ハンドルとは違い、ブレーキ関係・パワステ関係の部品に違いがあります。 入庫した時点で、エンジンをかけてクラッチを切ってもギアが入らない状態です。クラッチが滑っているのだと思いミッションを脱着して作業始めました。 ミッションを外してみると、主原因はレリーズフォークが破損してクラッチが切れない事が原因でした。 当然、ベアリングの当たりが悪くベアリングとカバーも破損していました。 レリーズフォークが錆で固着し、プーラーでも外れず、色々なメーカーの浸透剤を使用しましたが、やはりバサラ/ステンコロリンは効きが違います! 外したレリーズフォークですが、これではクラッチが切れる状態ではありません。 部品がないので修理で対応していきます。破損したレリーズフォークを点付けで溶接します。 点付けした後にフライスで左右の傾きをダイヤルゲージを使って水平を確認します。この後、本付け溶接します。 レリーズフォーク下側のカラーが破損していたため、これも旋盤で加工していきます。材料はナイロンで加工していきました。 カラーを加工した時の画像です。 ミッションハウジングへと取り付けていきます 最後にグリスを塗布し、清掃して作動確認してミッション側の作業を終了しました。後は、クラッチカバー・ディスクを交換しミッションを取り付けてほとんどの作業は終了です。