2020/02/07 オイル消費大で入庫した車両で、走行距離は15万kmです。 オイル交換は5000km以内で必ず交換していた車両なので、比較的カムにも傷が入ってない状態です。 ロングライフのオイルで走行1万km~2万kmで交換していた車両とは全く状態が違います。 インジェクターを外そうとしましたが、カーボンの状態が酷くインジェクターが抜けてこなかったため、カーボン清掃後、インジェクターを脱着する事になりました。 以前行った車両に比べると、バルブのカーボンも比較的に少なめの付着でした。 オイル消費の原因として考えられるのは、ピストンのオイルホールにオイルが流れ込まない為オイル消費につながっていると思います。 R55/56のオイルリングは抵抗を減らす為、2ピースのタイプが使われています。 3ピースに比べると、非常にオイルの流れが悪いように思われます。 また、ピストンに開いている穴も4つと少なめです。 このような条件が重なると、カーボンが付着したときにオイルが戻りにくくなります。直噴エンジンの場合には、噴射時にガソリンによってオイルを微量ですが常に燃やしてしまっている為、オイルの消費が大きくなってしまいます。 この車両はエンジン脱着時はピストンは全て水平の位置にありますが、画像では分かりづらいため、位置を変えて写真を撮りました。 ピストンに付着していたカーボンを清掃し、組み付けます。 ピストンの位置を元の位置に戻し、カムロックで固定し組み付けて行きます。